駅で甲斐くんと二人で小宮くんを待つ 「篠崎、一旦手を離すよ?」 「え?」 「今だけ。 不安ならシャツ握ってて?」 「うん…」 不安… なぜ、こんなにも不安なのだろう それは、それはきっと… 「待たせたな」 同窓会以来の小宮くんだ あたしは甲斐くんの後ろのシャツを 右手でギュッと持って 初めて、小宮くんの顔を正面から見た