「あー疲れた」 と、甲斐くんは公園のベンチで横になってる 「とばしすぎた?」とジュースを渡す 「篠崎、楽しかった?」 「うん」 何も考えずに もう少しだけ、この空間を共有したい 「甲斐くんが走ってるとこ見たいな…」 「今は無理だ。また今度ね」 「あはっ」 「甲斐くんはいつも走ってるね」 「そうか? 」 「うん。それに6年生のときのリレー、かっこよかったよ」 「一番ダメなやつじゃん」 「そんなことないよ」