「行くぞ」 わあ… 景色が流れる 風が気持ちいい 二人で自転車に乗るなんて あの頃なら考えられない 家に帰りたくないな 「甲斐くん」 「ん?」 「遠回りして?」 「よし!!」 突然、スピードあげるから あたしが怒ると甲斐くんは「ははっ」と笑う 上り坂では意地でもあたしを降ろさなくて 下り坂ではジェットコースターみたいだった