あ、あ… 覚悟すると決めたのに 目の当たりにしたら覚悟なんて意味がなかった 罪の再認識 “知ってるんだ篠崎がやったんだろ” 膨れる罪悪感 なんで、あたしが傷つかなかったんだろう なんで、走ったんだろう 知ってるくせに 後悔は後から悔やむものだって 知ってるくせに 最後の結び目は自分で結んだこと 知ってるくせに 自分の結んだ結び目は自分でしか解けないこと 知ってるくせに 甲斐くんの傷も、 自分の結び目も見ないふりしてきたこと ――全部、知ってるくせに