ものすごい勢いで地面に叩きつけられる男
「姫、俺よりつえーよ?それでも知りたい?」
「ぐっ…ぁいや……うっ」
顔が痛くて上手く喋れないみたい。
ん?ちょっと待て
これルール違反だよな?
「総太」
ん?っと振り返ってあたしを見る
ニヤッ
あたしが少し笑うと総太は青ざめた
そんな怯えなくても一瞬なのにねぇー
「歯ーくいしばれー!!」
言葉と一緒にかます蹴り
そう、ただの蹴り
ちょっと回りながらのね?
あ、回し蹴りっていうのかなー
「う゛っ」
床に叩きつけられる総太
「ルールは破るなよ?
わかった?総太くん」
しゃがんで総太の髪の毛を引っ張りあげてニッコリ微笑む
「はっ…はい…」
総太のこの顔たまんない
ゾクゾクしながらも総太の腕を引っ張って立たせる
あたしより背が高いくせになさけないなぁ
