「あ…」
「えっと…」
やばいっ…
さっきっから、心臓がバイク並にうるさい。
硬直して動けない。
「ご、ご、ごめんなっ」
慌てて戻ろうとした。
けど、なかなか起き上がれない。
うでをきっちり掴まれてた。
わかった瞬間ドキッとする。
馬場くん…?
「あの、夜女さんが!ベットで寝て!」
起き上がってあたしをベットに持ち上げる馬場くん。
え、どっからそんな力が…?
軽々しく上げなかった今?
あたしをベットにのこしてソファーに座る馬場くん。
…いや!
「それじゃあ意味がないだろ!
怪我してんのは馬場くんなんだし!」
「大丈夫だよ!それより夜女さんの方が疲れてるだろうし!」
ヘラヘラする馬場くん。
あたし、こーゆうヘラヘラ
大ッ嫌い。
嘘笑い。作り笑い。
心から笑ってない。
初めて話したあの時の笑顔が見たい。
