もっと知りたい。
夜女さんがもっと知りたい。
そう思う俺はおかしいのかな。
自然に体が動く。
腹の痛みも忘れて
ただ抱きしめてた。
ないてる彼女をどうしても抱きしめたかった。
いつもこんな風に泣くのかな。
いつもこんな風に怒るのかな。
こんなに弱々しいのは今だけなのかな。
「ごめんっね…顔にっ傷までっ…お腹にもっ…でもねっその分やり返したからっ…痛い思いした倍その倍そのまたその倍でっ返してやったからっ…」
ギュッと掴まれる背中。
小さい体で必死に抱きしめ返す夜女さん。
な、なんだこれ!
なんか…今更すごい恥ずかしいっ
おれ、だ、だきしっ抱きしめてる!
