………え?






「う、う、うぁぁっ!!」

血だらけの包丁を持ちながら逃げ出した下っ端。

目の前には大きい背中。


「ば…ばく、ん?」

「うっ…」

思わず元を振り払って馬場くんの所に駆けつける。

下っ腹らへんが血で赤く染められてる。


「なんで!!」

「へへっ大丈夫!浅いから死にはしないよ!」

笑うけど額には汗。

痛そうに顔を歪める馬場くん。