〝ものすごく恥ずかしいこと〟!?
その言葉に反応して、私はパチッと目をあけた。
「チッ。なんだ、起きちゃったか」
すぐとなりからはものすごく大きな舌打ちが聞こえてくる。
「あ、れ……?」
私、さっきまで水沢くんにキスされそうになってて……。
なのに、私はソファで、水沢くんにもたれかかっていた。
てことは、今のは……夢?
「な、なんだぁ……。ビックリしたぁ」
そうだよね。
水沢くんがイジワルしてこないなんて、水沢くんじゃないもん。
夢、だよね。
夢だとわかって、ホッとするようなちょっと残念な気持ちになる。


