ニコニコとふんわりとした笑顔を浮かべながら、私の言葉に笑う水沢くん。
水沢くんが、かわいい系男子になってる……。
じゃあ、今までの水沢くんはどこに?
もしかして、こっちの水沢くんは夢で、今目の前にいるのがホンモノの水沢くん?
ダメだ。
頭が混乱してきた。
と、とりあえず外の空気でも吸って落ち着こうかな……。
私は頭をおさえながら、座っていたベッドから立ち上がった。
水沢くんの部屋にあるベランダに出ようとする。
すると、
「どこいくの?」
「わ……っ」
さみしそうな声とともに腕を引っぱられて、私はまたベッドに戻されてしまった。


