とたんに赤くなった頬に手をあてて恥ずかしさをおさえていると、私は重要なことを思いだして私の顔は一気に青ざめた。
ど、どうしよう。
水沢くんのこと、ほったらかしにして寝ちゃってた。
「僕のことほったらかしにするとか、ほんといい度胸してるよね」とか言われて怒られる……!
「ご、ごめんなさい水沢くん! 私、寝ちゃってて!!」
急いでガバッと起きて、私は謝った。
「野上さん」
「は、はいっ!」
すると、名前を呼ばれて私はビクッとしながら返事をした。
ああああ、どうしよう。
絶対、これは笑顔で「お仕置き」って言われるパターンだ。
もう、どうして私、寝ちゃったかな……。
いや、それは水沢くんのとなりが心地よかったからで。
ついウトウトしちゃったというか。
気がついたら寝ちゃってたんです。
って、今はそんなこと考えてる場合じゃない!