久しぶりに見たあいつの演技は成功した。惜しみないばかりの拍手がおくられている。
「すごかったね、真綾ちゃん!じゃあお祝いもかねて、毎年恒例、みんなでお昼ご飯ね、勝彦くん‼……ってあれ!?勝彦くん!?」
美里(さん)が拍手をしている間に、肩に置かれていた手から逃れた俺は、部室棟にある男子更衣室に向かった。どうせ教室に戻ったところで、俺の仕事時間は終わりだろう。さっさと着替えて、大陸を探して、また一緒に遊びに……
「勝彦くん」
「…………っ‼‼‼」
背後から名前を呼ばれ、心臓が飛び出しそうになった。美里(さん)、追ってきたのか!?と思っておそるおそる振り向いた先にいたのは佳乃だった。
やっぱり教室に戻らなくて正解だった。佳乃とは喫茶店の今日のシフトは同じはずだ。きっと仕事時間終わったんだろう。だけど……
「おつかれ。仕事終わったのか?でも、女子更衣室はこっちじこっちじゃねぇだろ?」
「あ…うん………そうなんだけど……そうじゃなくて…………」
なんだか歯切れの悪い佳乃。うつむいて手をもぞもぞさせている。
俺にだけ見せる、しおらしさアピール佳乃だ。………失礼か?
「どうし……」
「今日のグラフィの花火、2人で見たいのっ‼高校最後だし、話したいこともあるし、何年も叶えたかった夢だし、それに…それに……っ」
「わ、わかった!わかったから落ち着け、佳乃‼」
あまりの勢いに、俺は二つ返事でOKしてしまった。とたんに佳乃の様子が一変し、大きな目がうるんできた。な、泣いてるのか!?
「か、佳乃……俺なんか悪いことでも………」
「ううん。嬉しいの……ありがとう、勝彦くん。花火の時は私が特等席に案内してあげる」
「特等席?」
「じゃあまた後でね、勝彦くん!」
「あっ、おい‼」
走り去る佳乃の後ろ姿に、俺はため息をついた。
予定としては大陸を誘おうと思っていたんだが……
もう一度ため息をついて、男子更衣室へと向かった。
「すごかったね、真綾ちゃん!じゃあお祝いもかねて、毎年恒例、みんなでお昼ご飯ね、勝彦くん‼……ってあれ!?勝彦くん!?」
美里(さん)が拍手をしている間に、肩に置かれていた手から逃れた俺は、部室棟にある男子更衣室に向かった。どうせ教室に戻ったところで、俺の仕事時間は終わりだろう。さっさと着替えて、大陸を探して、また一緒に遊びに……
「勝彦くん」
「…………っ‼‼‼」
背後から名前を呼ばれ、心臓が飛び出しそうになった。美里(さん)、追ってきたのか!?と思っておそるおそる振り向いた先にいたのは佳乃だった。
やっぱり教室に戻らなくて正解だった。佳乃とは喫茶店の今日のシフトは同じはずだ。きっと仕事時間終わったんだろう。だけど……
「おつかれ。仕事終わったのか?でも、女子更衣室はこっちじこっちじゃねぇだろ?」
「あ…うん………そうなんだけど……そうじゃなくて…………」
なんだか歯切れの悪い佳乃。うつむいて手をもぞもぞさせている。
俺にだけ見せる、しおらしさアピール佳乃だ。………失礼か?
「どうし……」
「今日のグラフィの花火、2人で見たいのっ‼高校最後だし、話したいこともあるし、何年も叶えたかった夢だし、それに…それに……っ」
「わ、わかった!わかったから落ち着け、佳乃‼」
あまりの勢いに、俺は二つ返事でOKしてしまった。とたんに佳乃の様子が一変し、大きな目がうるんできた。な、泣いてるのか!?
「か、佳乃……俺なんか悪いことでも………」
「ううん。嬉しいの……ありがとう、勝彦くん。花火の時は私が特等席に案内してあげる」
「特等席?」
「じゃあまた後でね、勝彦くん!」
「あっ、おい‼」
走り去る佳乃の後ろ姿に、俺はため息をついた。
予定としては大陸を誘おうと思っていたんだが……
もう一度ため息をついて、男子更衣室へと向かった。



