応援をする際の注意点や飲食についての連絡があり、お昼をとった。
「お~い!!お前ら~っ!!」
遠くから酒田くんの声が聞こえ、その姿が近づいてきた。
「よー、しゅた!練習終わったの?」
「俺はな。それより、本荘から伝言」
酒田くんは、自分の携帯の画面を私たちに向けた。
…………………………………………………
俺はいつだって全力だ
連れてってやるよ、甲子園
…………………………………………………
勝彦らしいと思った。強気で勝ち気なやつ。主語はいつも自分で…私たちのことを気にしてくれている。これは最近気づいたこと。
「こりゃあ、こっちも全力で応援しないとな」
「京ちゃんの声ならスタンド中に響くね」
「そうか?よし、いっちょやるか!」
「あ、前向きにとっちゃうんだ」
2人のやりとりに含み笑いをする私と佳乃を、京子は不思議そうに見ていた。
そうこうしているうちに、グラウンドの整備も終わり、一気に決勝戦ムードが高まった。
勝彦の…私たちの戦いが始まるんだ。
「お~い!!お前ら~っ!!」
遠くから酒田くんの声が聞こえ、その姿が近づいてきた。
「よー、しゅた!練習終わったの?」
「俺はな。それより、本荘から伝言」
酒田くんは、自分の携帯の画面を私たちに向けた。
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俺はいつだって全力だ
連れてってやるよ、甲子園
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勝彦らしいと思った。強気で勝ち気なやつ。主語はいつも自分で…私たちのことを気にしてくれている。これは最近気づいたこと。
「こりゃあ、こっちも全力で応援しないとな」
「京ちゃんの声ならスタンド中に響くね」
「そうか?よし、いっちょやるか!」
「あ、前向きにとっちゃうんだ」
2人のやりとりに含み笑いをする私と佳乃を、京子は不思議そうに見ていた。
そうこうしているうちに、グラウンドの整備も終わり、一気に決勝戦ムードが高まった。
勝彦の…私たちの戦いが始まるんだ。



