社宅アフェクション

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とうとう試合まであと2日となった。
いくら野球部の練習はキツい、とはいっても、今日の練習は軽く早く終わった。


「決勝まであと2日だぁ!体調管理には気ぃつけろぉ!家帰って自主トレはナシなぁ。マッサージくらいにしとけぇ!はい、解散!!」
「はいっ!!ありがとうございましたっ!!」


監督の、特徴的な間延びしたような言い方でのあいさつが終わり、俺たちは解散した。


「本荘!久々に一緒だな、帰り」
「あぁ、そうだな」
「そんじゃ、着替えて家に──」
「着替えたら、寄るところがある」
「寄るところって…おい、本荘!!」


酒田の制止を無視し、着替えた俺は部室から走り出した。
向かった先はそう───


「よっ」
「え…なんで……」
「かつ兄!?」


図書同好会の部室だ。