アスファルトを見つめていた俺の視界の中にるみの足が見えた。
「なんでここにいるの?帰ったと思ってた・・・」
「んー・・・・まぁ、いろいろとありまして」
そう言いながらるみの足から徐々に視線を上げた。
夕焼けに照らされたるみの顔。
その瞳は赤く、今まで泣いていた事はすぐにわかった。
「・・・・・」
るみのその瞳から目をそらせないでいると、るみは慌てていつものように笑ってみせた。
「あ!じゃあ日向も一緒だっ」
そう言ってキョロキョロと辺りを見渡す。
「うんん。今は壱矢と一緒」
俺の言葉にるみは「ああ・・・」と小さく笑った。



