次の日。


俺は日向とるみに挟まれていた。



そして、俺の紹介文と特技を考えてるんだ。



どうして俺がそれに付き合わなきゃいけねんだ?
普通、るみが考えるもんじゃないのかよっ!



イライラしている俺をよそに、女の子達の話は進んでく。




「ナオの魅力を最大限に引き出す必要があんのよ!・・・・顔はいいのに、愛想悪いからな。男女って陰で言われてるの知ってる?
ナオ~なんかないの?」



「・・・?」



急に話を振られて驚いて顔を上げる。



つーか、大きなお世話だっつの!!

愛想悪いのは、俺の努力の結果だよ。


・・・・・なんて思いながら、鼻の穴を膨らませたるみから視線を逸らした。





「ねぇーよ」





俺の答えに、黙って聞いていた日向は苦笑いをする。

そして、るみの眉間がピクリと動いた。



「“ねーよ”・・・ってアンタもう少し言葉使い直したほうがいいんじゃないの?
宮沢に嫌われちゃうよ!?」


「はあ!?」




思わぬところで壱矢の名前が出て、今度は俺の眉間が反応する。





「もう何でもいいじゃん・・・・だいたいさ、るみが考えてこいよ、俺に色々聞かれても困る」

「ナオっ!!!」




大きな溜息をついて、吐き出すように言った言葉に日向は驚いて声をあげた。