次の日、彩音は用事があると言って一緒に帰れなかった。
「ねぇ紗羅!帰りにどっか寄ってかない?」
「うん、行きたい。」
学校帰りに寄り道。
初めての経験。
美咲と2人で小洒落たカフェに入り2人で色んな話をした。
もうすぐ文化祭で何をしたいか。
夏休みは3人でお祭りや海に行きたいとか。
当たり前のように未来の話をして、それを楽しそうに語る美咲を見ていてとても嬉しくなった。
本当にそうなれたらいいなと。
次の日。
「ええ!?別れた!?」
彩音から朝1番に聞かされたのは、先日の彼氏と別れたというものだった。
「なんでそんな驚くのよ。」
彩音は呆れたように言う。
「いや、あんなに仲良かったしさー。」
「もう限界だと思ってたんだよね。学校別々になってから。」
2人が付き合った経緯をそのあと詳しく聞かせてもらった。
なんでも2人は幼馴染で、幼稚園から中学までずっと一緒だったらしい。
そこから相手の方からの告白で、彩音もあっさりオッケーをだしてから2年ぐらい付き合っていたらしい。
しかし、進路を決めるとき、なんでもそつなくこなせる彩音と違い、彼氏さんは部活(サッカーらしい)以外はからっきしだめで彩音と同じ高校は到底受験できず2人は離れ離れになったらしい。
それでも2人は仲良くやっていたのだが、高校生になった彩音は何人かの男子に告白されてから向こうは不安になったらしく、今まで束縛なんてなかったのにするようになったらしい。
これは流石の彩音も嫌気がさしたのだ。
はじめはそうでもなかったらしいのだが、日に日に増す束縛は彩音の自由を奪っていき、遂には友達との行動ですら嫉妬してしまうほどになったためお互いのためにもと別れることにしたらしい。
「でもまぁ、お互いのためとか言って本当は自分が自由になりたかっただけなのかも。」
どこか寂しそうな目をして彩音は窓の外を見ていた。
こんな時、どんな言葉をかけたらいいのか紗羅にはわからなかった。
ほんと自分が無力だと痛感させられる。
「彩音!パーッと気晴らしにカラオケでもいこうや!」
美咲が空気を変えようと提案してきた。
「...そうだね!今は2人と騒ぎたい気分だわ!」
2人とって言葉に嬉しさを感じる。
これが友達なのかも。
辛い時は支え合う。
そんな関係。
「彩音ちゃん」
「ん?」
「私、何もできないけど...なんでもするよ!だから、なんでも言ってね!」
「ありがとう、紗羅。」
そう言って、頭を撫でてくれた。
「ねぇ紗羅!帰りにどっか寄ってかない?」
「うん、行きたい。」
学校帰りに寄り道。
初めての経験。
美咲と2人で小洒落たカフェに入り2人で色んな話をした。
もうすぐ文化祭で何をしたいか。
夏休みは3人でお祭りや海に行きたいとか。
当たり前のように未来の話をして、それを楽しそうに語る美咲を見ていてとても嬉しくなった。
本当にそうなれたらいいなと。
次の日。
「ええ!?別れた!?」
彩音から朝1番に聞かされたのは、先日の彼氏と別れたというものだった。
「なんでそんな驚くのよ。」
彩音は呆れたように言う。
「いや、あんなに仲良かったしさー。」
「もう限界だと思ってたんだよね。学校別々になってから。」
2人が付き合った経緯をそのあと詳しく聞かせてもらった。
なんでも2人は幼馴染で、幼稚園から中学までずっと一緒だったらしい。
そこから相手の方からの告白で、彩音もあっさりオッケーをだしてから2年ぐらい付き合っていたらしい。
しかし、進路を決めるとき、なんでもそつなくこなせる彩音と違い、彼氏さんは部活(サッカーらしい)以外はからっきしだめで彩音と同じ高校は到底受験できず2人は離れ離れになったらしい。
それでも2人は仲良くやっていたのだが、高校生になった彩音は何人かの男子に告白されてから向こうは不安になったらしく、今まで束縛なんてなかったのにするようになったらしい。
これは流石の彩音も嫌気がさしたのだ。
はじめはそうでもなかったらしいのだが、日に日に増す束縛は彩音の自由を奪っていき、遂には友達との行動ですら嫉妬してしまうほどになったためお互いのためにもと別れることにしたらしい。
「でもまぁ、お互いのためとか言って本当は自分が自由になりたかっただけなのかも。」
どこか寂しそうな目をして彩音は窓の外を見ていた。
こんな時、どんな言葉をかけたらいいのか紗羅にはわからなかった。
ほんと自分が無力だと痛感させられる。
「彩音!パーッと気晴らしにカラオケでもいこうや!」
美咲が空気を変えようと提案してきた。
「...そうだね!今は2人と騒ぎたい気分だわ!」
2人とって言葉に嬉しさを感じる。
これが友達なのかも。
辛い時は支え合う。
そんな関係。
「彩音ちゃん」
「ん?」
「私、何もできないけど...なんでもするよ!だから、なんでも言ってね!」
「ありがとう、紗羅。」
そう言って、頭を撫でてくれた。
