「ねぇヒロ、進路どうするの?」
「かわんねぇよ。」
「え!?やっぱりあのめっちゃレベル高い高校にするの?」
浩智は医者になるために勉強をしていたのでかなりレベルの高い高校を進学先に決めていた。
「なら私と離れ離れじゃん。」
「別にずっとくっ付いてなくていいだろ。」
その言葉に愛美は突然大声をだした。
「ヒロのバカ!」
「は?」
そして愛美は家に入っていく。
「なんなんだよ。」
めんどくさいと思いながら浩智は自身の家に入って行った。

そして、浩智達は3年生になり本格的な受験シーズンとなった。
あれから愛美とは話をしなくなっていたが浩智は特に気にすることなどなかったのだ。
そして高校受験を終え、卒業をした。
愛美の姿が見えたが、お互い話などすることもなく中学生が終わった。

卒業式の日は、浩智の周りにはたくさんの女子があつまりボタンが欲しいと好きだなどの告白を受けたが全て浩智は受けるつもりはなかった。
自分の中にはもはや医者になることしか頭になかったからだ。
しかし、自分に好意を抱いてくれている事に関しては悪い気もせずとりあえず
「ありがとう」
とだけは言っておいた。

そして、浩智は高校生になった。
高校生になると浩智はますますかっこよさに磨きがかかっていた。
高身長、イケメン、そして親は外科医。
その噂はすぐに学校中に広まり、浩智の周りはいつも女子で溢れていた。
この時までは。

しかし1年後、事件は起きた。