愛合傘Ⅰ~終わることで始まる物語~【完】



圭太はどうなの?私の存在はなんなの?

私は美人じゃないからなの?

本当はずっと前から圭太だって気づいてたくせに。


圭太…なんで黙ってるの…。

圭太が背中を向けた。

「…ねぇ待って!!行かないで!!ごめんなさい!!圭太ぁ!!!!」


どんどん、どんどん圭太が遠くなっていく。

追いかけても追いかけても届かない。

……待ってよ…。