「次、学年種目だよ。頑張ろう。」 「うん、そうだね。」 「その前に!男子の種目終わったからお疲れって言ってこよ!」 華奈が圭太に視線を向けた。 さっきまでモヤモヤしていた気持ちがすぅーっとなくなった。 「圭太、お疲れ様」 「うん」 「さっきのオールメンバーリレー、2位だったね…。」 「ふん、お前がちゃんとはしんねーから。」 「そうだよね…」 「ま、遅い人もいたし、千尋だけが悪くねーと思うから気にしなくてもいいじゃん。」