愛合傘Ⅰ~終わることで始まる物語~【完】


「「あ」」


お互い声が重なった。

ちょっと驚いた。

昨日の雨空と違って今日は青空。

いつも通りに学校へ向かうのに、今日はちょっと違かった。

ばったり圭太と会ってしまった。

まさか同じ時間帯で会うなんて…。


「あ・・・っ、」

動揺が隠せない。


「…うわー」


圭太はその棒読みで細目かせて冷たい視線でこっちを見た。