愛合傘Ⅰ~終わることで始まる物語~【完】


あの時、田中君が助けてくれたときだ。

私は人に頼らず自分でぶつけなきゃいけなかった。


毎日祈ってた。

だけど、これが結果。


「千尋は強くぶつかったよ。」

「田中君、華奈、ひかるちゃん、ありがとう…。」


私はまだまだダメな人間だ。


私は深呼吸をした。

深く、大きく。

「みんなで一緒に帰ろっか!」


支えてくれた皆、ありがとう。
こたえられなくてごめんね。

結果がダメだって、それでも忘れない物がある。


あなたの音楽にどれほど励まされたでしょう。


私はもう寂しくない。
皆がいるから。