「ごめん。無理。これが最後。」 「…分かった…。」 私は夕日君に背を向けて音楽室を出ていった。 「千尋ちゃん…」 「千尋…」 「千尋…」 そこにいたのはひかるちゃんと華奈と田中君だった。 「私は私のケジメをつけてきたよ。けど……だめだった…。」 「千尋…。よく頑張ったな…。」 運命は自分でつくったもの。 高校だって夕日君と同じだ。 本当は、本当の願いは仲良く戻りたかった。 けど、もうなにもかも遅かった。 私はやっぱり弱虫のまんまだ。