「あれ、田中君ボタン外れてるよ?」 目の前を通った田中君を見ると、上から2番目のボタンが無くなっていた。 「おー、お前ぇええ!!生徒会長のくせに生意気なぁあ!!」 「や、俺はもう生徒会長じゃないですよ、先生。」 「おいこら、ちょっとこい。職員室だ。」 「ぇえ?!ちょちょっと待って下さいって!」 先生に腕で首をしめられながら行った田中君。 「あー、ロマンチックだねぇ~。ね?千尋。」 田中君を遠い眼差しで見つめていたのは奈美だった。