あの時…夕日君が言い掛けてたその言葉が浮かんでくる。


「理子ちゃんはね、夕日君と幼なじみで。本当はいい人なんだよ。」



厳しい言葉にも気づけなかった。

私の気持ちを本気にしてくれた。

カギなんていらない。

私はこれで満足しちゃだめだった。

あの時はまだ圭太が心のなかにあったから。