「もしもし、」 私は祖父に電話をかけた。 「あぁ、」 風の雑音が電話の向こうからする。 仕事中なのに、電話に出てくれた。 「発表…みたんだけど…」 「うん」 「合格、しました。」 「ぉお!おめでとう、よかったな。じゃあまた。」 嬉しそうな祖父の声が聞こえた。 それから次にひかるちゃんに電話をかけた。