愛合傘Ⅰ~終わることで始まる物語~【完】




家に着いて部屋に入り、外を見た。
やがて雨が降って雪にかわった。

〈千尋、勉強分かんなかったら教えるからね。〉


華奈からのメールだった。

〈うん。〉

〈千尋、今することは受験勉強。それから出来ることはあるんだよ。
だって千尋、自分でゆーちゃんと同じ高校選んだんでしょ?だったらやることは何?〉


華奈の言葉に気づいた。

私は圭太と同じ道を歩まない。

自分で決めた。