愛合傘Ⅰ~終わることで始まる物語~【完】

「千尋ちゃ~ん!もう最悪だね!」

そう言って慰めるように駆け寄ってきたのは同じクラスで同じ掃除当番のひかるちゃんだった。

「隣ってさ~、あいつじゃん?マジ最悪じゃん。」

私の隣の人はクラスで嫌われ者。

見た目よりも性格が嫌われてる。

事故中心的で、周りがどんなに明るく振る舞っても半ギレの対応。

いつも一人で行動し、机に這いつくばって勉強ばかりしている。

からかえばいじめと呼び、放っておけば自分からいじめを作っては先生に言う。

何もしてないのに、いじめられましたって被害者面をしている事から皆から嫌われてる。


厄介な人が隣で嫌と思う。

でも私にはどうでもいいのだ。