私はいつも1人だった。 だからいつも1人で迷っていた。 分からなくなってその場で立ち止まっていた。 そんな私を変えてくれた、圭太。 毎日楽しくて当たり前の様に過ごしてきた。 でも、私には分かるよ。 もう、戻れないこと。 「こっからまっすぐ行けば帰れるよ」 「ありがとう」 私は圭太の背中を見送って曲がり角を曲がった。