私は体を寄せて圭太の背中に付いた。 「保健室でばんそうこう貰おな。ありえねー量だから。」 「…うん…」 さっき押された人…あの人の言葉が胸を痛ます。 「本当あいつムカつくよな。邪魔ならどけろよ。顔うぜーし。あやまんねーとか常識はずれだろ。な?千尋」 「ごめんね…迷惑かけて…」 「別にいーし。俺も授業サボれるし。」 圭太は他の人となにかが違う。 圭太の言葉に少し嬉しかった。 私なんかに…あんな風に言ってくれて嬉しかった。 「ありがとう。」 私の心のヒーローだよ。