ほらまた同じ繰り返し。

手に追えない背中を無理に掴もうとして空回りばかりするの。

私のせい。結局そうだよ。

ゆゆちゃんの目線を気にしてしまう。

過去だよ。過去だけど、なんで?

なんでゆゆちゃんなの?

私は…私じゃダメなの…?

だって……圭太だって…――


「千尋、しっかりしろ!
いいか千尋、俺は千尋を助ける。
だから言ってごらん。」


「…なん…で、私なんかを…助けるの…っ。わるいのは…わたしなのっ…に…」


「ばーか、目の前で泣いてる友達を助けるのが当たり前だろ。
なにかあったんだって思うよ。」