『理子ちゃん、そのカギ…どこで?』

『このカギ?見つけたの。』

『ああやっぱり!このカギ私のなの!見つけてくれてありが…』

理子ちゃんは銀色のカギを持って開いた手を握った。


『このカギ、本当に花田さんの?』


『え?これはもらったものなの…だから大切なものでもあるの!』


『そうなんだ!じゃあ返すわね、』


そうにっこりと笑みを浮かばせ、私の胸元の上に握ったままの拳を向けた。