6時間目の体育―――――― 「では2人1組になってください。」 最後の最後、結局私が余ってしまった。 皆始めに一緒になる子を決めていたのかな。 つまんない。 「まじかよ、千尋じゃん。」 声の向こうに立っていたその人は圭太だった。 「ひとりぼっち?」 また黙りこんでしまった。 「ほら、行くぞ」 ぐいーっと腕を引かれた。 ……え?