でも、さゆりは…さゆりは今幸せそうじゃない! 私は…私は邪魔にしかみえない…。 私も圭太と話してたら、さゆりも辛いんじゃないかな。 さゆりを嫌いになれない。 嫌いになりたくない。 一番はさゆり。 さゆりに幸せでいてほしいんじゃなかったの? それなのに、私は……。 唇を噛み締め、結局その日から一度もさゆりと話すことはなかった。