「ねぇ千尋、さっきのみた?」 「え?さっきの?」 背後からものすごい勢いでやって来たさゆりはイライラしていた。 「夏川!ほんっとムカつく!」 さっきの…って、さゆりも見ていたんだ。 「なんでいちいちわざとらしい動きをするのかな。見てて腹立つ!」 「そうだよ!そんなに嫌ならどうして真ん中で歌うの?場所なんて自由なのに!」 「千尋…うちがついてる。大丈夫だから。」 怖いものしか見えないのは私だけかな。逃げてばかりだからなのかな。