懐かしいあの日を思い出した。 去年、クラスの合唱で圭太が指揮者だったことを。 でもそれは私だけじゃない。 隣で歌っている理子ちゃんも。 今、理子ちゃんは圭太の目の前。 そんな理子ちゃんは嫌な素振りを見せ、顔をうつ向けた。 「理子、圭太を見なさい。」 担当の先生が理子ちゃんを注意した。 あの時、同じ花を見て美しいと言った2人の心と心は、今はもう…通わない。 私達は一通り歌を歌い終えた。