私の願いはずっと友達でいたい。 圭太が好きだから…。 「仲直りがしたい!私はそれだけ…」 「うん」 分かっているよこれくらい。 これ以上の関係は似合わないの。 「だからって調子に乗んな」 圭太が頬を緩ませた。 ……圭太!! ポツリポツリと、頬を伝う雨の雫。 零れる涙と、呟いた言葉。 濡れた傘の向こうに今、見えた笑顔。 やっと、やっと、笑顔が浮かんだんだ。