愛合傘Ⅰ~終わることで始まる物語~【完】


「あったんだろ、お前の胸の中に。圭太との好きだった思い出が。」

「あ…あぁ…」

私の頬に何かが伝わった。
涙が、ぼろぼろと流れ出していた。


忘れていた。

私、ずっと前から好きだったんだ。

帰り道を途中まで一緒に帰ったり、走り回って二人でバカみたいに笑ったり…。

もう…沢山ありすぎて分かんないよぉ…!!!!