「おはよう、華奈。」 「おはよう千尋、勉強した?」 「また証明問題で躓いて…」 「じゃあそこ放課後教えるね」 「うん…!」 夏休みが終わり、今日からまた学校が始まった。 廊下をすれ違う。 ただ、それだけだった。 怖かった。 今じゃもう、私から圭太を避けるようになっていた。