時間は立って行く一方だった。 不意に窓を覗く。 窓越しに見た圭太の後ろ姿。 どうしてこんな関係になってしまったんだろう。 「千尋、」 「ん?」 「圭太、帰ったよ。大丈夫。」 帰ったのか…。もう、大丈夫か…。 もう大丈夫なんだ…よかった。 それから数分経った頃だった。 私達の前に現れた彼女。 私は最低な事を考えてしまった。 皮肉な事を言ってしまったのかな。 頭がおかしくなった。