少しずつ近づいてくる彼女は

私のもとまで来て 手を握る


「.....朱里さん....?」

「ええ 二年ぶりね。

あなたにずっと会いたかったの。

藤虎が死んでからずっと....。」

アイツの最期を見たのは私

恋人でもない私だった

そんな私のことを 恋人だった彼女は

よく思っているわけがない