エレベーターの前で 篠崎は立ち止まる

「....加賀見さん。

風華さんは 自分の命の限りを

もう知っています。

それでも 周囲に気づかれまいと

必死に...必死に振る舞っている。


加賀見さん。

今の風華さんは 生きることを望んでいる。

あなたに出会って あの人は変わった。


....風華さんを

助けてくださいっ...!」