嫌よ嫌よは恋の始まり






が、


「――――っ、」





逃げ出した瞬間、捕まれた腕。




「逃げんなよ由奈」



地獄の底から聞こえてくるような低い声が私を呼ぶ。


「………」


しまった。

自分で自分の死期を早めてしまったみたいだ。


「………」

やばい。どうしよ…。


取り敢えず謝っとくべき?


「………ご、ごめんなさい…」

「は?何謝ってんの?」

「………いや、あの…」

「俺の足踏んだこと謝ってんの?」

「あ、えっと…はい?」

取り敢えず、それでいいかな?

びくびくしながら、久瀬悠希を見れば、


「謝る気有るんなら、誠意見せろよ」



そう言って、ニヤリと笑った。