指切りげんまん

「りりあ
元気出さないと
手術が
また延びるぞ」


「うん…
このまま
手術を
うけなくても
いいかな?」


私は
篤くんから
顔をそむけた


「なんで
そんな事
言うんだよ」

篤くんが
いつになく
怒ってる

私の目から
大粒の涙が
こぼれた


「私
もう無理なの!」

ガシッ

篤くんが
私を
だきしめた


「雅也の事
そんなに
忘れられないか?
俺じゃ
支えに
ならないかな
俺が一生
側にいるから
一緒に
がんばろう」


「篤くん…」