指切りげんまん

本当は一緒に
住みたかったけど
お父さんが
作った借金を
返すために
働きにでなきゃ
いけなかったの

おばあちゃんが
清水くんのことを
すごく
可愛がって
くれたから
安心して
借金を
返すことが
できたらしい…


息子の
清水くんのことを
忘れたことは
一度もない
なかったって…


「お母さん
清水くんのとこに
行きましょう」


「ええ」


私が
喜んで
どうするのって
くらい
うれしかった


部屋のドアを
開けたら
清水くんは
お昼ご飯を
食べた後だった