「もう、大丈夫?」

駅前のスーパーで、買い物をしました。

今日の夕飯は、パスタにします。

手抜きかもしれないけれど、

「腹減ったなぁ。」

それで、いいんです。

早く食べさせてあげたいから。

「じゃ、牛丼でも食べてきなよ。」

そう、わざわざ、私を待たなくてもいいのに。

でも、それが、彼の優しさなのかもしれません。

「じゃ…」
「ん?」

ぶら下げたビニール袋を片手に、手を伸ばしてきます。

「じゃ、お金…ちょうだい?」

頭を掻きながら、話しかけてきます。

でも、ここは、無視です。

神経どうなっているんだろう。なんて考えていると、無視するはずが、段々とイライラしてきました。

大体、ペットボトルとか、重たい物は私で、この人、卵しか持ってないし!!

本当、ありえない。

「いや、冗談だよ。」

横断歩道を渡る、信号待ち。

赤から青に変わってから、歩きだします。

通り過ぎようとするコンビニ。

「あっ、煙草…。」

もう、先に買っててよ。と思いながらも、

「いいよ。」

と、二人で寄りました。

「あっ、煙草ください。」

レジの前で、商品の番号を言った後に、

「ありがとう。」

の、一言に少しだけ…可愛い

「何、この手?」
「小銭無いし。」

…腹がたちます。