「…うるさい」



「んぁ?…おぉ、珍しいな」



意味がわからない、とでも言うように俺の目を見てくる宙。



俺もついに宙の無言が理解できるように…


まぁそれはいいか。



「…んーとなぁ」



これは…どうすればいいか。



色々と面倒になる可能性を考えると、理事長的にはオススメしないんだがなぁ。



でも宙だし…



「言いたくないか言えないか言わない。どれ?」



思わず息を呑む。


無意識に緊張して冷や汗が伝う。



何もかもを見透かされてるような気分に陥った。


当たり、だな。