台所で 夕食後の食器の予洗いをしてくれてる洸太に 後ろから 抱きつく…
元々 家事は一通り出来る洸太は 率先して家事をしてくれる。
私は…その洸太の邪魔をするかの様に 洸太にまとわりついていた。
不安になりたくなくて…
「旅行…大丈夫かな? 安定期に入ってからにすれば良かったな 」
「洸太が一緒の時は ましだから…大丈夫だよ。行きたいし 」
何より 家にいたくない…
洸太のいない日中は…クルマの音に 怯えていた。
家にいたくなくて…出かけても 余計にクルマの音が耳について…
…そして、とうとう 恐れていた音が 家の前から…聞こえてきた…
少し前までは大好きだった…シルビアの音。
聞き間違えるはずは…ない…

