一つのオフィスビルに コーヒーを届けて
カフェに帰ろうと 階段を降りている時


和也の懐かしい匂いがした気がして

いるはずがないと わかっているのに 振り返ってしまい……



そのまま バランスを崩して 階段を滑り落ちていた




気がつくと 病院のベッドで寝ていた私の横に 見知らぬ男性がいる……



その男性が 今は夫の 洸太だった……