「洸太…」


私は そのまま進み…洸太の腰に腕を回して 抱きついた。

たぶん 私から 洸太に抱きついたのは…初めて…


もう…私を苦しめるものは ない
全部、終わったんだ…


昨日の出来事を 思い出すと
まだ 足が竦むけど…


…あの和也に 心はなかった…


私の愛した 和也では…なかった


そして…別れも告げた…


もう 心も…身体も…和也のものではない……


身体は もう洸太のもの。

心は…昨日 洸太に会いたいと思った…洸太を思うと 暖かい気持ちになる

これからは 洸太の事だけ…考えたい


「洸太、ただいま…」

「澪…今日の澪、いつもと違う。」


私の背中に 腕を回して 洸太が言う…